「さかご」の良導絡チャートの考察

出産における胎児は95%頭位(正常位)ですが, さかご(骨盤位)という位置異常の場合が3~5%あり, 純殿位が最も多く約60%占める. 頻度の比率は殿位:足位:膝位=7:3:0.1である. さかごといえば帝王切開というように思われがちですが, 鍼灸でかなり回復する見込みがあり, 治療時期は妊娠27~28週のさかごが良いとされています. それ以前では胎児の位置が一定ではないからです. 妊婦なら誰でもわが子を正常分娩で出産したいと思うものですが, 胎児にとっても帝王切開は好ましくありません. 産道を通りながら皮膚刺激を受け, その刺激が脳に伝わり, 胎児の呼吸中枢が呼び起こされ呼吸がうまくできるよ...

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Published in日本鍼灸良導絡医学会誌 Vol. 27; no. 2; pp. 1 - 8
Main Authors 林田, 和郎, 樋口, 光子, 後藤, 公哉, 成川, 洋寿
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本良導絡自律神経学会 1999
日本良導絡神経学会
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ISSN0286-1631
1884-9253
DOI10.17119/ryodoraku1971.27.2_1

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Summary:出産における胎児は95%頭位(正常位)ですが, さかご(骨盤位)という位置異常の場合が3~5%あり, 純殿位が最も多く約60%占める. 頻度の比率は殿位:足位:膝位=7:3:0.1である. さかごといえば帝王切開というように思われがちですが, 鍼灸でかなり回復する見込みがあり, 治療時期は妊娠27~28週のさかごが良いとされています. それ以前では胎児の位置が一定ではないからです. 妊婦なら誰でもわが子を正常分娩で出産したいと思うものですが, 胎児にとっても帝王切開は好ましくありません. 産道を通りながら皮膚刺激を受け, その刺激が脳に伝わり, 胎児の呼吸中枢が呼び起こされ呼吸がうまくできるようになります.
ISSN:0286-1631
1884-9253
DOI:10.17119/ryodoraku1971.27.2_1