自家骨軟骨柱移植術を行った Freiberg 病の1例

〈はじめに〉Freiberg 病の治療は病期の進行した症例について楔状骨切りを選択するのが一般的である.しかし病変が底側に及ぶ症例では適応外となる.今回晩期の Freiberg 病に対して骨軟骨柱移植術を施行したので報告する.〈症例〉30歳女性,中学生の頃より左第2趾 MTP 関節付近の疼痛が出現していたが放置していた.最近になり疼痛が増強したため当院受診.初診時レントゲン上 Gauthier 分類で Stage4の Freiberg 病を認めた.CT において遊離した骨片及び底側まで拡がる病変を認めた.楔状骨切りの適応外と判断,遊離した骨片と骨棘を切除した後に骨軟骨柱移植術を施行した.術後1...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 56; no. 1; pp. 132 - 136
Main Authors 井田, 敬大, 吉村, 一朗, 金澤, 和貴, 竹山, 昭徳, 内藤, 正俊, 井上, 敏生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2007
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Summary:〈はじめに〉Freiberg 病の治療は病期の進行した症例について楔状骨切りを選択するのが一般的である.しかし病変が底側に及ぶ症例では適応外となる.今回晩期の Freiberg 病に対して骨軟骨柱移植術を施行したので報告する.〈症例〉30歳女性,中学生の頃より左第2趾 MTP 関節付近の疼痛が出現していたが放置していた.最近になり疼痛が増強したため当院受診.初診時レントゲン上 Gauthier 分類で Stage4の Freiberg 病を認めた.CT において遊離した骨片及び底側まで拡がる病変を認めた.楔状骨切りの適応外と判断,遊離した骨片と骨棘を切除した後に骨軟骨柱移植術を施行した.術後1週後より底屈のみ許可し,7週目より全荷重歩行とした.術後8ヵ月の現在経過良好である.〈まとめ〉晩期の Freiberg 病に対する骨軟骨柱移植術は有用な方法であると考えられる.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.56.132