後方安定方 PEF Sigma 人工膝関節置換術後の Patellar Clunk Syndrome について
「はじめに」後方安定型人工膝関節置換術(以下PS)はIBH, PFC Sigmaで優秀な中長期成績が報告されていること4)8)12), 透視下研究で後十字靱帯温存型(以下CR)より安定したロールバックの再現が証明されていること5)13), 靱帯バランスやギャップコントロールの獲得が比較的容易であること, 深屈曲に対応した機種が開発されてきたことなどにより, 最近その使用頻度が増している. しかしintracondylar boxの存在のため, PSではCRよりanterior knee pain, patellofemoral crepitus, patellar clunk syndrome...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 54; no. 4; pp. 779 - 781 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2005
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Subjects | |
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Summary: | 「はじめに」後方安定型人工膝関節置換術(以下PS)はIBH, PFC Sigmaで優秀な中長期成績が報告されていること4)8)12), 透視下研究で後十字靱帯温存型(以下CR)より安定したロールバックの再現が証明されていること5)13), 靱帯バランスやギャップコントロールの獲得が比較的容易であること, 深屈曲に対応した機種が開発されてきたことなどにより, 最近その使用頻度が増している. しかしintracondylar boxの存在のため, PSではCRよりanterior knee pain, patellofemoral crepitus, patellar clunk syndromeなどの膝蓋大腿関節の合併症が多いことも事実である1)2)14). 最近, PFC Sigma PSにて複数例のpatellar clunk syndromeを経験したのでレトロスペクティブに調査した. 対象および方法 PFC Sigma PSにて連続して人工膝関節置換術を施行した, 68例, 85関節を対象とした. 全例膝蓋骨も置換しセメント固定した. 術後経過期間は1年から8年(平均2年10ケ月)である. 2例は死亡した(1例は術後1年8ケ月, 1例は術後12ケ月で死亡した). 症例の内訳は男18例, 女50例, 疾患は変形性関節症74関節, 関節リウマチ11関節であった. これらの症例を術後1年は3ケ月毎, 術後1年以降は6ケ月毎に定期的に診察し, patellar clunkの有無を確認した. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.54.779 |