当院における高齢者の頚椎・頸髄損傷

2016年4月から2021年3月までに当院を受診した65歳以上の頚椎・頸髄損傷患者をカルテレビューで調査した.25例が対象となり,平均年齢は78±6歳で,男性16例,女性9例であった.受傷起点は,スポーツ外傷1例,交通外傷5例,高所墜落・転落7例,転倒12例であった.合併症に肺炎9例,尿路感染症2例に認めたが初期治療より救急科で全身管理されており,死亡例は認めなかった.本調査において,当院での高齢者での頚椎・頸髄損傷は低エネルギ―外傷が多いものの半数以上は高エネルギー外傷であったこと,合併症の管理は救急科を含めた他科連携が有効であったことが分かった....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 72; no. 3; pp. 576 - 578
Main Authors 石原, 和明, 北島, 潤弥, 森田, 恭史, 福永, 幹, 小薗, 敬洋, 栗原, 典近
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2023
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Summary:2016年4月から2021年3月までに当院を受診した65歳以上の頚椎・頸髄損傷患者をカルテレビューで調査した.25例が対象となり,平均年齢は78±6歳で,男性16例,女性9例であった.受傷起点は,スポーツ外傷1例,交通外傷5例,高所墜落・転落7例,転倒12例であった.合併症に肺炎9例,尿路感染症2例に認めたが初期治療より救急科で全身管理されており,死亡例は認めなかった.本調査において,当院での高齢者での頚椎・頸髄損傷は低エネルギ―外傷が多いものの半数以上は高エネルギー外傷であったこと,合併症の管理は救急科を含めた他科連携が有効であったことが分かった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.72.576