当院ICUにおける機械的人工呼吸中の鎮静法とスコア評価

当院では以前はラムゼースコアなどの鎮静・鎮痛スコアを指標にした鎮静プロトコールに従って,看護師によるプロポフォール中心のhypnotic based sedationを行った.しかし最近は鎮静方法や人工呼吸器離脱のあり方にdaily interruption of sedationや自発呼吸トライアルなどの新しい概念が加わった.そこで意識レベルの低下が弱く,痛み刺激などを減弱させる鎮静剤(デクスメデトミジン)や鎮痛剤(フェンタニル)を併用することによって,analgesia based sedationを意識した管理を多くの症例に用いるようになった.今回当院ICUでの機械的人工呼吸中の鎮静・鎮...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 432 - 439
Main Authors 佐々木, 通雄, 市川, 崇, 市原, 利彦, 中島, 義仁, 長谷川, 隆一, 川瀬, 正樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2011
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.31.432

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Summary:当院では以前はラムゼースコアなどの鎮静・鎮痛スコアを指標にした鎮静プロトコールに従って,看護師によるプロポフォール中心のhypnotic based sedationを行った.しかし最近は鎮静方法や人工呼吸器離脱のあり方にdaily interruption of sedationや自発呼吸トライアルなどの新しい概念が加わった.そこで意識レベルの低下が弱く,痛み刺激などを減弱させる鎮静剤(デクスメデトミジン)や鎮痛剤(フェンタニル)を併用することによって,analgesia based sedationを意識した管理を多くの症例に用いるようになった.今回当院ICUでの機械的人工呼吸中の鎮静・鎮痛プロトコールでの鎮静・鎮痛スコアの指標としての役割に焦点を合わせながら,hypnotic/analgesia based sedationについて考察する.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.31.432