当院で行った硬膜外内視鏡67例

当院は2007年4月に脊椎専門のクリニックとして開院し,主に腰椎ヘルニア,脊柱管狭窄症を中心に脊椎最小手術(minimally invasive spine surgery:MISS)を行っている.手術件数の増加に伴い当院脊椎外科医による診察の結果,保存的治療が奏効しない難治性腰下肢痛がある患者の中で身体所見,神経学的所見と画像所見の不一致により手術適応にならなかった症例,多椎間に及ぶ狭窄症症例,ハイリスク症例などMISSの適応とならない患者に対し,当院では手術療法と保存的治療法の中間的な位置づけとして硬膜外内視鏡を行った.本来の硬膜外内視鏡手術の適応とは異なるが,十分なインフォームドコンセン...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 538 - 545
Main Authors 中村, 周, 伊藤, 不二夫, 田口, 弥人, 三浦, 恭志, 池田, 尚司, 柴山, 元英
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2011
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.31.538

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Summary:当院は2007年4月に脊椎専門のクリニックとして開院し,主に腰椎ヘルニア,脊柱管狭窄症を中心に脊椎最小手術(minimally invasive spine surgery:MISS)を行っている.手術件数の増加に伴い当院脊椎外科医による診察の結果,保存的治療が奏効しない難治性腰下肢痛がある患者の中で身体所見,神経学的所見と画像所見の不一致により手術適応にならなかった症例,多椎間に及ぶ狭窄症症例,ハイリスク症例などMISSの適応とならない患者に対し,当院では手術療法と保存的治療法の中間的な位置づけとして硬膜外内視鏡を行った.本来の硬膜外内視鏡手術の適応とは異なるが,十分なインフォームドコンセントを行った後,了解が得られた67例(腰部脊柱管狭窄症:52例,FBSS:15例,男性:27例,女性:40例)に対して行った.その後,当院で作成したアンケートをもとに,VAS,JOAスコア,患者満足度,改善度,また,われわれが行った硬膜外内視鏡の代表的な症例を数例提示し検討を行った.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.31.538