Opening-Wedge High Tibial OsteotomyにおけるCondylar Stabilizing法の応用
解剖学的プレートであるLocking compression plate(LCP)を用いたCondylar Stabilizing(CS)法によりOWHTO術後の脛骨後方傾斜角(TPS)増大を防止できるか検討を行った.Olympus社製Tris plateを使用しOWHTOを行った5例5膝を対象とした.手術は骨切り開大部に同種骨を移植し近位Screw 4本を軟骨下骨へ固定後,あらかじめ脛骨稜前方に偏位させておいたplate遠位を後方へずらすことで後傾を減じてから遠位Screw固定を行った.これらCS法を行った5膝と従来法8膝における術前,術後TPS,TPS変化量を調査した.術前後TPS,TPS...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 2; pp. 257 - 259 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.03.2018
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.67.257 |
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Summary: | 解剖学的プレートであるLocking compression plate(LCP)を用いたCondylar Stabilizing(CS)法によりOWHTO術後の脛骨後方傾斜角(TPS)増大を防止できるか検討を行った.Olympus社製Tris plateを使用しOWHTOを行った5例5膝を対象とした.手術は骨切り開大部に同種骨を移植し近位Screw 4本を軟骨下骨へ固定後,あらかじめ脛骨稜前方に偏位させておいたplate遠位を後方へずらすことで後傾を減じてから遠位Screw固定を行った.これらCS法を行った5膝と従来法8膝における術前,術後TPS,TPS変化量を調査した.術前後TPS,TPS変化量はCS法では8.0±2.5°,8.4±3.4°,0.4±3.8°,従来法7.6±2.1°,9.6±3.2°,2.0±2.5°であった.両群間で有意差は認められないものの,TPS変化量はCS法で低値であった(P=0.31).また3度以上後傾が増大した症例は従来法で4膝であったのに対しCS法では1膝と少なく(P=0.10),逆に3度以上後傾が減少した症例はCS法で有意に多く認められた(P=0.02).TPS増大を防ぐ手段としてCS法は有用であることが示唆された. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.67.257 |