小児の環軸椎回旋位固定の保存的治療アルゴリズムの検討
当科および関連施設で加療した小児の環軸椎回旋位固定(AARF)79例(男40例,女39例,平均5.5歳)の保存的治療と予後を調査した.発症から初診までの期間は平均3.6日で11例は睡眠肢位に関連して発生していた.43例が頚椎カラーで加療され,23例が改善し,無効であった20例はGlisson牽引を行い19例は改善した.年長児,発症から初診まで2週間程度経過した例で頚椎カラーが無効である傾向があった.32例に初診からGlisson牽引を行い,無効であった1例は全身麻酔下で徒手整復・ハローベスト固定で改善した.9例で再発し,再発例ではGlisson牽引期間が短く,整復後の外固定期間が短い傾向があっ...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 63; no. 3; pp. 501 - 504 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2014
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Subjects | |
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Summary: | 当科および関連施設で加療した小児の環軸椎回旋位固定(AARF)79例(男40例,女39例,平均5.5歳)の保存的治療と予後を調査した.発症から初診までの期間は平均3.6日で11例は睡眠肢位に関連して発生していた.43例が頚椎カラーで加療され,23例が改善し,無効であった20例はGlisson牽引を行い19例は改善した.年長児,発症から初診まで2週間程度経過した例で頚椎カラーが無効である傾向があった.32例に初診からGlisson牽引を行い,無効であった1例は全身麻酔下で徒手整復・ハローベスト固定で改善した.9例で再発し,再発例ではGlisson牽引期間が短く,整復後の外固定期間が短い傾向があった.AARFの予防には睡眠肢位に留意することが重要と考えられた.また初期治療として頚椎のハードカラー固定をまず行い,1週間で改善傾向なければ速やかにGlisson牽引に移行すべきである. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.63.501 |