舟状骨骨折に対するAcutrak Screw®の小経験

近年,舟状骨骨折に対して種々の内固定材料が開発され良好な成績がえられている.今回我々はAcutrak Screw®を使用しCTにてスクリューの位置を評価した.2006年11月~2007年12月までに当院及びその関連施設にて手術を行った5例5手を対象とした.手術は掌側法にて行った症例は3例,背側法にて行った症例は2例であった.CTにおける評価法は藤谷らの評価法を用いた.全例骨癒合が得られ,Cooneyの評価は全例優であった.CTにおけるスクリューの位置は舟状骨の遠位,中央,近位どの断面においても舟状骨中央1/3に挿入されていなかった.特に掌側法において舟状骨近位ではスクリューは中央から大きくずれ...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 58; no. 1; pp. 149 - 152
Main Authors 古川, 雄樹, 松本, 伸也, 吉野, 與一郎, 重盛, 廉, 吉野, 啓四郎, 馬渡, 玲子, 辻, 王成, 濱崎, 将弘, 高口, 太平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2009
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.58.149

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Summary:近年,舟状骨骨折に対して種々の内固定材料が開発され良好な成績がえられている.今回我々はAcutrak Screw®を使用しCTにてスクリューの位置を評価した.2006年11月~2007年12月までに当院及びその関連施設にて手術を行った5例5手を対象とした.手術は掌側法にて行った症例は3例,背側法にて行った症例は2例であった.CTにおける評価法は藤谷らの評価法を用いた.全例骨癒合が得られ,Cooneyの評価は全例優であった.CTにおけるスクリューの位置は舟状骨の遠位,中央,近位どの断面においても舟状骨中央1/3に挿入されていなかった.特に掌側法において舟状骨近位ではスクリューは中央から大きくずれていた.スクリューの位置不良の原因として技術的な問題と,舟状骨近位の形状が考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.58.149