プレガバリン投与量における治療成績の検討

2013年2月より7月にかけて新規にプレガバリン処方を行い,4週間以上の経過観察を行った137人(男性82人,女性55人,平均年齢65歳)の治療成績を検討した.投与開始量150mg/日(通常群)と100mg以下/日(低用量群)に分け,治療効果と副作用の発現について検討を行った.効果有りは,通常群20/33人(60.6%),低用量群49/104人(47.1%)であった.副作用の発現は,通常群17/33人(51.5%),低用量群30/104人(28.8%)であった.効果有り症例のうち,低用量群は増量を行っていない1/15人(6.7%),増量を行った8/34人(23.5%)が副作用を生じた.一方,通...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 64; no. 2; pp. 200 - 203
Main Authors 末永, 英慈, 齊藤, 太一, 糸川, 高史, 入江, 努, 田中, 哲也, 小松, 孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2015
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Summary:2013年2月より7月にかけて新規にプレガバリン処方を行い,4週間以上の経過観察を行った137人(男性82人,女性55人,平均年齢65歳)の治療成績を検討した.投与開始量150mg/日(通常群)と100mg以下/日(低用量群)に分け,治療効果と副作用の発現について検討を行った.効果有りは,通常群20/33人(60.6%),低用量群49/104人(47.1%)であった.副作用の発現は,通常群17/33人(51.5%),低用量群30/104人(28.8%)であった.効果有り症例のうち,低用量群は増量を行っていない1/15人(6.7%),増量を行った8/34人(23.5%)が副作用を生じた.一方,通常量では増量を行っていない4/11人(36.3%),増量を行った4/9人(44.4%)に副作用を認めた.プレガバリン150mg/日での開始は,効果も期待し易いが,副作用の発現も多かった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.64.200