距骨骨軟骨損傷術後リハビリに苦慮した1例

今回我々は距骨骨軟骨障害術後リハビリに苦慮した1例を経験したので報告する.症例は16歳男性,以前左足関節を捻挫後疼痛の残存を認めていた.保存的治療無効のため関節鏡視下に骨釘を用いた骨片固定術を施行した.術後6ケ月でサッカーに復帰したが,復帰後同側の足部多発性骨挫傷が出現,蹴る足の(利き足)の変更と運動制限を行い症状軽快し再度サッカーに復帰したが,暫くして反対側の脛骨疲労骨折,同側の踵骨骨挫傷が判明した.今回の症例では術後練習量の制限や練習内容の見直しが不十分であったこと,蹴る足を一時的に変更したことがさらなる合併症を引き起こしたと考えられた....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 61; no. 2; pp. 255 - 260
Main Authors 栫, 博則, 川畑, 了大, 井尻, 幸成, 小宮, 節郎, 川畑, 直也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2012
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.61.255

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Summary:今回我々は距骨骨軟骨障害術後リハビリに苦慮した1例を経験したので報告する.症例は16歳男性,以前左足関節を捻挫後疼痛の残存を認めていた.保存的治療無効のため関節鏡視下に骨釘を用いた骨片固定術を施行した.術後6ケ月でサッカーに復帰したが,復帰後同側の足部多発性骨挫傷が出現,蹴る足の(利き足)の変更と運動制限を行い症状軽快し再度サッカーに復帰したが,暫くして反対側の脛骨疲労骨折,同側の踵骨骨挫傷が判明した.今回の症例では術後練習量の制限や練習内容の見直しが不十分であったこと,蹴る足を一時的に変更したことがさらなる合併症を引き起こしたと考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.61.255