Ceramic-on-ceramic THAの15年成績

【要約】Polyethylene wearによる問題解決を目的に開発されたceramic-on-ceramic THAの長期臨床成績を明らかにするため,1998年9月から2000年7月に当院にて京セラ製Alumina Bearing Surface(ABS)systemを用いて初回人工股関節全置換術を行った229例270股を対象とし,再手術症例を調査し,15年以上の生存率を算出した.ceramic摺動面の破綻により67股に再置換術が行われ,その他,頻回脱臼2股,stem neck折損1股,stem周囲骨折1股,implantのゆるみ6股,関節内血腫1股で再置換術が行われていた.ceramic摺...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 65; no. 4; pp. 718 - 722
Main Authors 河野, 俊介, 北島, 将, 園畑, 素樹, 馬渡, 正明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2016
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Summary:【要約】Polyethylene wearによる問題解決を目的に開発されたceramic-on-ceramic THAの長期臨床成績を明らかにするため,1998年9月から2000年7月に当院にて京セラ製Alumina Bearing Surface(ABS)systemを用いて初回人工股関節全置換術を行った229例270股を対象とし,再手術症例を調査し,15年以上の生存率を算出した.ceramic摺動面の破綻により67股に再置換術が行われ,その他,頻回脱臼2股,stem neck折損1股,stem周囲骨折1股,implantのゆるみ6股,関節内血腫1股で再置換術が行われていた.ceramic摺動面破綻をend pointとした15年生存率は63%,全ての再置換術では58%であった.ABS systemは,sandwich形状のceramic linerに起因する問題のほか,ゆるみの発生もみられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.65.718