Excia stemを用いた人工股関節全置換術後のステム周囲骨反応の検討
Excia stemを用いた人工股関節全置換術(以下THA)後のステム周囲骨反応を調査することであった.2013年6月から2016年6月までに当科でExcia stemを用いてTHAを行い術後1年以上経過観察可能であった症例を対象とした.結果に記載する患者データおよびX線学的評価項目を調査した.患者データは16例16股(男4股,女12股),平均年齢66歳,平均BMI 24.3 kg/m2,原疾患は変形性股関節症15股,特発性大腿骨頭壊死症1股,平均経過観察期間は3.7年であった.Spot weldsを81%に認め,手術から出現確認までの平均期間は6か月であった.全例Stress shieldi...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 68; no. 4; pp. 615 - 617 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2019
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.68.615 |
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Summary: | Excia stemを用いた人工股関節全置換術(以下THA)後のステム周囲骨反応を調査することであった.2013年6月から2016年6月までに当科でExcia stemを用いてTHAを行い術後1年以上経過観察可能であった症例を対象とした.結果に記載する患者データおよびX線学的評価項目を調査した.患者データは16例16股(男4股,女12股),平均年齢66歳,平均BMI 24.3 kg/m2,原疾患は変形性股関節症15股,特発性大腿骨頭壊死症1股,平均経過観察期間は3.7年であった.Spot weldsを81%に認め,手術から出現確認までの平均期間は6か月であった.全例Stress shieldingを認め,Engh1)の分類1:6股,2:9股,3:1股であった.固定性は全例fixationであった.術前の大腿骨髄腔形状はNoble5)の分類でChampagne-flute:3股,Normal:12股,Stovepipe:1股であった.Excia stemの固定性は良好でspot weldsも比較的早期に出現することが示唆された. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.68.615 |