肘部管症候群経過中に環指,小指の下垂指を続発し即席装具療法で改善した一例

我々は種々の運動器疾患に対して可撓性プラスチックキャストを使用した即席装具療法を行ってきた.今回,肘部管症候群経過中に環指と小指の下垂指を続発した症例を経験した.下垂指は手関節背側部で指伸筋腱の尺側の一部と固有小指伸筋腱の皮下断裂が生じたものによると診断した.また,皮下断裂の原因はX線所見を参考にして遠位橈尺関節変形性関節症と判断した.この症例に対して可撓性プラスチックキャストを使用した即席装具療法を行い良好な結果を得たので報告する....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 1; pp. 140 - 143
Main Authors 山﨑, 裕子, 西, 芳徳, 宮本, 謙一郎, 渡辺, 英夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2017
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Summary:我々は種々の運動器疾患に対して可撓性プラスチックキャストを使用した即席装具療法を行ってきた.今回,肘部管症候群経過中に環指と小指の下垂指を続発した症例を経験した.下垂指は手関節背側部で指伸筋腱の尺側の一部と固有小指伸筋腱の皮下断裂が生じたものによると診断した.また,皮下断裂の原因はX線所見を参考にして遠位橈尺関節変形性関節症と判断した.この症例に対して可撓性プラスチックキャストを使用した即席装具療法を行い良好な結果を得たので報告する.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.66.140