足関節内果偽関節に距骨圧潰をきたした一症例

【はじめに】足関節果部骨折は日常よくみられる外傷であるが,その骨折が偽関節となり歩行困難となるのは稀である.今回我々は,外傷後足関節内果偽関節に距骨圧潰をきたした症例を経験したので報告する.【症例】72歳女性.2010年9月,左足関節を捻り受傷.近医受診し,足関節捻挫の診断で保存的に治療されるも疼痛増悪し,同年12月,他院受診.陳旧性の足関節内果骨折の診断であったが再び保存的治療されていた.その後も疼痛および歩行障害続くため,翌年2月,当院初診.画像所見にて足関節内果偽関節および距骨圧潰を伴う関節破壊を認めたため足関節固定術と強固な補強目的としてイリザロフ創外固定器を併用し治療を行った.術後,...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 62; no. 3; pp. 631 - 635
Main Authors 原, 真一郎, 渡邉, 航之助, 牧野, 佳朗, 日高, 信道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2013
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.62.631

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Summary:【はじめに】足関節果部骨折は日常よくみられる外傷であるが,その骨折が偽関節となり歩行困難となるのは稀である.今回我々は,外傷後足関節内果偽関節に距骨圧潰をきたした症例を経験したので報告する.【症例】72歳女性.2010年9月,左足関節を捻り受傷.近医受診し,足関節捻挫の診断で保存的に治療されるも疼痛増悪し,同年12月,他院受診.陳旧性の足関節内果骨折の診断であったが再び保存的治療されていた.その後も疼痛および歩行障害続くため,翌年2月,当院初診.画像所見にて足関節内果偽関節および距骨圧潰を伴う関節破壊を認めたため足関節固定術と強固な補強目的としてイリザロフ創外固定器を併用し治療を行った.術後,足関節の疼痛は消失し,経過良好な結果が得られたので若干の考察を加え報告する.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.62.631