大腿骨近位部骨折術後の回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリテーション科医師の配置効果

回復期リハビリテーション病棟における整形外科あるいはリハビリテーション科によるアウトカムの比較検討を行った.2017年2月より2019年3月にかけて,大腿骨近位部骨折の手術を行い,回復期リハビリテーション病棟にて加療を行った130例を対象とした.性別,年齢,BMI,術側,麻酔,骨折部位,術中出血量,深部静脈血栓の有無について傾向スコアマッチングを行い,整形外科が主治医として担当した整形外科群40例と,リハビリテーション科が担当したリハビリテーション科群40例を比較した.回復期リハビリテーション病棟の平均在院日数は,整形外科群61.6日,リハビリテーション科群51.7日と有意差(p<0.05)を...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 69; no. 3; pp. 685 - 689
Main Authors 末永, 英慈, 住吉, 康之, 髙田, 真一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2020
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.69.685

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Summary:回復期リハビリテーション病棟における整形外科あるいはリハビリテーション科によるアウトカムの比較検討を行った.2017年2月より2019年3月にかけて,大腿骨近位部骨折の手術を行い,回復期リハビリテーション病棟にて加療を行った130例を対象とした.性別,年齢,BMI,術側,麻酔,骨折部位,術中出血量,深部静脈血栓の有無について傾向スコアマッチングを行い,整形外科が主治医として担当した整形外科群40例と,リハビリテーション科が担当したリハビリテーション科群40例を比較した.回復期リハビリテーション病棟の平均在院日数は,整形外科群61.6日,リハビリテーション科群51.7日と有意差(p<0.05)を認めた.FIM利得,FIM効率は差を認めなかった.回復期リハビリテーション病棟では,リハビリテーション科専門医が主治医として関わることで,大腿骨近位部骨折術後の在院日数の短縮に貢献できると思われた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.69.685