当センターにおける頚椎椎間孔拡大術の短期成績

当センターにおける頚椎後方椎間孔拡大術の短期成績について報告する.対象は2008年10月から2018年1月まで本術式を施行した24例で,手術時年齢は平均52.8歳であった.手術成績の評価項目は頚椎症性神経根症(椎間板ヘルニアを含む)では疼痛,頚椎症性筋萎縮症ではMMTとし,0~3点の4段階で評価した.原疾患は,頚椎症性神経根症が7例,頚椎症性神経根症と椎間板ヘルニアの合併が5例,椎間板ヘルニアが9例,頚椎症性筋萎縮症が3例であった.手術高位はC5/6が8例と最も多く,次がC5/6とC6/7の合併で6例であった.手術時間は平均108.5分,出血量は平均51g,入院期間は平均17.6日,観察期間は...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 68; no. 3; pp. 560 - 562
Main Authors 坂井, 宏旭, 森下, 雄一郎, 森, 英治, 益田, 宗彰, 河野, 修, 林, 哲生, 髙尾, 恒彰, 久保田, 健介, 李, 容承, 前田, 健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2019
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.68.560

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Summary:当センターにおける頚椎後方椎間孔拡大術の短期成績について報告する.対象は2008年10月から2018年1月まで本術式を施行した24例で,手術時年齢は平均52.8歳であった.手術成績の評価項目は頚椎症性神経根症(椎間板ヘルニアを含む)では疼痛,頚椎症性筋萎縮症ではMMTとし,0~3点の4段階で評価した.原疾患は,頚椎症性神経根症が7例,頚椎症性神経根症と椎間板ヘルニアの合併が5例,椎間板ヘルニアが9例,頚椎症性筋萎縮症が3例であった.手術高位はC5/6が8例と最も多く,次がC5/6とC6/7の合併で6例であった.手術時間は平均108.5分,出血量は平均51g,入院期間は平均17.6日,観察期間は平均9.8ヵ月であった.手術成績は平均2.4点であった.椎間孔前方のヘルニアを摘出しなかった8例でも症状改善を認めた.椎間孔前方に骨性病変を認めた12例中2例が成績不変であったが,前方除圧固定術を追加し症状が改善した.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.68.560