クラビクルフックプレートの使用経験
「はじめに」鎖骨遠位端骨折及び肩鎖関節脱臼には, 様々な内固定材料が報告されているが, それぞれに一長一短がある. 今回シンセス社製クラビクルフックプレート(図1)を用い臨床成績及び問題点につき検討したので報告する. 症例及び方法 症例は2003年6月より2004年7月までに本プレートを用いた男性8例, 女性1例計9例である. 年齢は20才から60才平均年齢は45才. 鎖骨遠位端骨折Neer分類type IIが6例, 肩鎖関節脱臼Tossy分類Grade IIIが3例, 骨折例でK-wireでの追加内固定を行ったものが2例, 脱臼例で靱帯再建を行ったのは2例. 経過観察期間は平均8ヵ月である....
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 54; no. 3; pp. 522 - 525 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2005
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Subjects | |
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Summary: | 「はじめに」鎖骨遠位端骨折及び肩鎖関節脱臼には, 様々な内固定材料が報告されているが, それぞれに一長一短がある. 今回シンセス社製クラビクルフックプレート(図1)を用い臨床成績及び問題点につき検討したので報告する. 症例及び方法 症例は2003年6月より2004年7月までに本プレートを用いた男性8例, 女性1例計9例である. 年齢は20才から60才平均年齢は45才. 鎖骨遠位端骨折Neer分類type IIが6例, 肩鎖関節脱臼Tossy分類Grade IIIが3例, 骨折例でK-wireでの追加内固定を行ったものが2例, 脱臼例で靱帯再建を行ったのは2例. 経過観察期間は平均8ヵ月である. 術後評価は骨折例で3例, 脱臼例で3例抜釘していないことから, 日整会肩関節疾患成績判定基準(以下JOAスコア)の内疼痛, 機能, 日常生活動作, 可動域の計80点で評価した. 手術方法 手術方法は鎖骨及び肩峰部を展開したのち, 肩鎖関節より後方の肩峰下にフックが挿入出来るように三角筋付着部を剥離し, フックを肩峰下にかけ, プレートを鎖骨に沿って当て, 適合するようベンディングした後にスクリュー固定する. 後療法術後は三角巾固定とし, 術後1週よりcodman体操を開始, 術後3週間までは90°まで自動運動可とし術後3週以降他動運動にて90°以上の可動域訓練を許可した. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.54.522 |