当院におけるComplex Elbow Instabilityの治療検討
【目的】当院で経験したComplex Elbow Instabilityの治療経過について検討すること.【対象】2012年以降当損傷に対して手術治療をされ,術後4か月以上経過観察可能であった5例5肘を対象とした.損傷パターンはvalgus posterolateral rotational injury 2例,varus posteromedial rotational injury 2例,olecranon fracture-dislocation 1例であった.損傷部位は鉤状突起骨折+橈骨頭骨折+外側側副靭帯(LCL)損傷1例,鉤状突起骨折+橈骨頭骨折+LCL・内側側副靭帯(MCL)損傷1...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 68; no. 1; pp. 109 - 112 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.03.2019
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.68.109 |
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Summary: | 【目的】当院で経験したComplex Elbow Instabilityの治療経過について検討すること.【対象】2012年以降当損傷に対して手術治療をされ,術後4か月以上経過観察可能であった5例5肘を対象とした.損傷パターンはvalgus posterolateral rotational injury 2例,varus posteromedial rotational injury 2例,olecranon fracture-dislocation 1例であった.損傷部位は鉤状突起骨折+橈骨頭骨折+外側側副靭帯(LCL)損傷1例,鉤状突起骨折+橈骨頭骨折+LCL・内側側副靭帯(MCL)損傷1例,鉤状突起骨折+LCL損傷2例,鉤状突起骨折+肘頭骨折+LCL損傷1例であった.【結果】全例において骨接合術と靭帯縫合術が行われ,1例にヒンジ付き創外固定器が併用された.最終観察時単純X線における関節の適合性は良好であり,可動域中央値は屈曲130度,伸展-10度,肘関節JOA scoreの中央値は90点であった.【結論】当損傷における損傷パターンは多彩であるため病態把握と安定性獲得を優先した治療法の選択が重要と考えられた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.68.109 |