当科における術中脊髄モニタリングの有効性についての検討

術中の脊髄モニタリング(MEP)について日本脊椎脊髄病学会モニタリング委員会がアラームの基準をコントロール波形の70%減として適切な結果が得られたと報告している1).当科で2013年~2015年(25カ月間)に脊髄モニタリング下に行った136例の手術について同アラームポイントを用いた場合の有効性について検討した.結果は,感度100%,特異度94%と良好であった.またMEPアラーム陽性群の中で真陽性群と偽陽性群のSEPの振幅の変化を比較したところ真陽性群で有意な振幅の低下が認められ,偽陽性との鑑別に有用であると考えられた....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 65; no. 4; pp. 804 - 806
Main Authors 福田, 和昭, 井上, 哲二, 田上, 学, 阿部, 靖之, 水溜, 正也, 横田, 秀峰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2016
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.65.804

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Summary:術中の脊髄モニタリング(MEP)について日本脊椎脊髄病学会モニタリング委員会がアラームの基準をコントロール波形の70%減として適切な結果が得られたと報告している1).当科で2013年~2015年(25カ月間)に脊髄モニタリング下に行った136例の手術について同アラームポイントを用いた場合の有効性について検討した.結果は,感度100%,特異度94%と良好であった.またMEPアラーム陽性群の中で真陽性群と偽陽性群のSEPの振幅の変化を比較したところ真陽性群で有意な振幅の低下が認められ,偽陽性との鑑別に有用であると考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.65.804