足部・足関節における外傷性皮膚・軟部組織欠損の治療経験

【はじめに】腱や骨が露出した足部・足関節の皮膚軟部組織欠損について調査した.【対象と方法】対象は12例,平均41歳(2~78)歳であった.皮膚軟部組織欠損の内訳は,前足部1例,中足部2例,後足部・足関節4例,前足部+中足部3例,中足部+後足部・足関節2例であった.なお,今回の検討には,広範囲に足底荷重部が損傷された症例は含まれていなかった.12例中8例に骨傷を認め,大半は開放骨折であった.Kワイヤーや創外固定を用いて治療した.皮膚軟部組織欠損に対する治療法を調査した.【結果】12例中9例は,湿潤療法のみか,湿潤療法後に植皮を行い治療した.残りの3例も最終的には皮弁を用いず治療した.【考察と結語...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 61; no. 2; pp. 261 - 264
Main Authors 井上, 三四郎, 仲西, 知憲, 上森, 知彦, 斉藤, 武恭, 古結, 英樹, 阿久根, 広宣, 菊池, 直士, 井ノ口, 崇, 大安, 剛裕, 井上, 知宏, 宮崎, 幸政
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2012
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.61.261

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Summary:【はじめに】腱や骨が露出した足部・足関節の皮膚軟部組織欠損について調査した.【対象と方法】対象は12例,平均41歳(2~78)歳であった.皮膚軟部組織欠損の内訳は,前足部1例,中足部2例,後足部・足関節4例,前足部+中足部3例,中足部+後足部・足関節2例であった.なお,今回の検討には,広範囲に足底荷重部が損傷された症例は含まれていなかった.12例中8例に骨傷を認め,大半は開放骨折であった.Kワイヤーや創外固定を用いて治療した.皮膚軟部組織欠損に対する治療法を調査した.【結果】12例中9例は,湿潤療法のみか,湿潤療法後に植皮を行い治療した.残りの3例も最終的には皮弁を用いず治療した.【考察と結語】湿潤療法を軸に,適時他科コンサルトを行う治療指針を作成した.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.61.261