人工膝関節ポリエチレンインサート再置換術の検討

「はじめに」人工膝関節置換術(TKA)後, 再置換の原因の1つとしてポリエチレンインサートの磨耗, 破損があげられる. 磨耗の原因はさまざまであり, またインサート再置換術(revision PE)の有効性について疑問視する報告1)2)4)も認められる. 当科でおこなったインサート再置換症例を調査し, その原因, 短期成績および対処法につき検討した. 対象および方法 1991年1月から2003年12月までの間に, 当科でおこなったセメントレスTKA544例837関節中, 再置換術となったのは20例26関節で, そのうちインサート再置換術となった12例15関節(OA6例7関節, RA6例8関節)...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 54; no. 1; pp. 63 - 67
Main Authors 後藤, 久貴, 前田, 和成, 和氣, 聡, 川原, 俊夫, 河野, 昌文, 末広, 昌嗣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2005
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.54.63

Cover

More Information
Summary:「はじめに」人工膝関節置換術(TKA)後, 再置換の原因の1つとしてポリエチレンインサートの磨耗, 破損があげられる. 磨耗の原因はさまざまであり, またインサート再置換術(revision PE)の有効性について疑問視する報告1)2)4)も認められる. 当科でおこなったインサート再置換症例を調査し, その原因, 短期成績および対処法につき検討した. 対象および方法 1991年1月から2003年12月までの間に, 当科でおこなったセメントレスTKA544例837関節中, 再置換術となったのは20例26関節で, そのうちインサート再置換術となった12例15関節(OA6例7関節, RA6例8関節)を対象とした. 再置換時の年齢は平均72.6歳(61-83歳), 初回TKAからの期間は平均5年11ヶ月(1-10年10ヶ月)であり, 術後観察期間は平均年11ヶ月(2-6年9ヶ月)であった. 初回使用機種は, CRタイプがZimmer社製MGII 138例220関節 NexGen 302例460関節, Stryker社製Omnifit 1例1関節, ODC社製balanced knee 2例4関節, PSタイプがZimmer社製LPS 7例13関節, Depuy社製LCS 94例139関節であった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.54.63