Direct Anterior Approachによる臼蓋側再置換術の経験
Direct Anterior Approach(DAA)は臼蓋側の展開に優れた手技である.今回,DAAにて臼蓋側のみの再置換術を施行した症例について手術時間,術中出血量,手術中の留意点及び手術後の短期成績について検討した.症例は4例4股.全例女性で手術時年齢は50歳~65歳.再置換方法はカップ置換2例,ライナー交換1例,人工骨頭感染例のセメントモールド挿入後の臼蓋側置換1例である.手術時間は140分~200分で平均161分,術中出血量は115g~250gで平均196gであった.ライナー抜去やセメントの破砕に難渋し手術時間が長くなった症例があるが,全例で大腿骨側の処置はほとんど不要であった.術...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 62; no. 2; pp. 224 - 226 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.03.2013
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Summary: | Direct Anterior Approach(DAA)は臼蓋側の展開に優れた手技である.今回,DAAにて臼蓋側のみの再置換術を施行した症例について手術時間,術中出血量,手術中の留意点及び手術後の短期成績について検討した.症例は4例4股.全例女性で手術時年齢は50歳~65歳.再置換方法はカップ置換2例,ライナー交換1例,人工骨頭感染例のセメントモールド挿入後の臼蓋側置換1例である.手術時間は140分~200分で平均161分,術中出血量は115g~250gで平均196gであった.ライナー抜去やセメントの破砕に難渋し手術時間が長くなった症例があるが,全例で大腿骨側の処置はほとんど不要であった.術中,周術期に重篤な合併症は認めず,後療法も簡便に行うことができ早期に歩行可能となった.DAAは臼蓋側のみの再置換術には有用な術式であると考えた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.62.224 |