スーチャーアンカーを用いて手術を行った遠位上腕二頭筋腱断裂の1例

【はじめに】比較的稀な外傷である遠位上腕二頭筋断裂に対し,受傷後6日目に手術加療を施行したので報告する.【症例】60歳男性.3mの高さから転落し受傷.右肘運動時を認め当院受診した.フックテスト陽性,MRI矢状断像で遠位上腕二頭筋腱断裂と診断した.手術時に近位方向へ短縮した断端を認めた.腱に糸をかけて引き下げ,橈骨粗面を愛護的に展開しスーチャーアンカー2本用いて縫着した.術後明らかな神経障害等を認めず,術後9か月時点で健側と同等の可動域を獲得し経過良好である....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 1; pp. 134 - 136
Main Authors 山本, 俊策, 牟田口, 滋, 足達, 永, 二之宮, 謙一, 真島, 久, 合志, 光平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2017
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.66.134

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Summary:【はじめに】比較的稀な外傷である遠位上腕二頭筋断裂に対し,受傷後6日目に手術加療を施行したので報告する.【症例】60歳男性.3mの高さから転落し受傷.右肘運動時を認め当院受診した.フックテスト陽性,MRI矢状断像で遠位上腕二頭筋腱断裂と診断した.手術時に近位方向へ短縮した断端を認めた.腱に糸をかけて引き下げ,橈骨粗面を愛護的に展開しスーチャーアンカー2本用いて縫着した.術後明らかな神経障害等を認めず,術後9か月時点で健側と同等の可動域を獲得し経過良好である.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.66.134