小学校体育におけるサッカー壁ありゲームの負荷特性

「I 緒言」文部科学省が示した小学校学習指導要領解説(体育編)によれば, 運動する子どもとそうでない子どもの二極化がみられること, 子どもの体力は改善傾向にあるが, 体力レベルの高かった1985年頃と比較して依然として低いこと, などが指摘されている(文部科学省, 2018). また, このような問題に対する改善の具体的事項として, 「体つくり運動」の学習だけでなく「体つくり運動」以外の領域においても, 学習した結果としてより一層の体力の向上を図ることが明示されている(文部科学省, 2018). なお, WHO(2020)の身体活動・座位行動ガイドラインをみると, 子どもと青少年(5-17歳)...

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Published in体育学研究 Vol. 68; pp. 551 - 560
Main Authors 鈴木, 宏哉, 津田, 龍佑, 中山, 雅雄, 北野, 孝一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2023
日本体育・スポーツ・健康学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.23001

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Summary:「I 緒言」文部科学省が示した小学校学習指導要領解説(体育編)によれば, 運動する子どもとそうでない子どもの二極化がみられること, 子どもの体力は改善傾向にあるが, 体力レベルの高かった1985年頃と比較して依然として低いこと, などが指摘されている(文部科学省, 2018). また, このような問題に対する改善の具体的事項として, 「体つくり運動」の学習だけでなく「体つくり運動」以外の領域においても, 学習した結果としてより一層の体力の向上を図ることが明示されている(文部科学省, 2018). なお, WHO(2020)の身体活動・座位行動ガイドラインをみると, 子どもと青少年(5-17歳)を対象にして1週間を通して1日平均60分以上の中強度から高強度の身体活動(主に有酸素性身体活動)を行うことを推奨している. また, 高強度の有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化する身体活動は, 少なくとも週3日は取り入れるべきであることが報告されている.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.23001