等尺性下肢伸展力の立ち上がり率からみた爆発的な力発揮能力の競技特性

• Published in: 体育学研究 Vol. 67; pp. 91 - 102
• Main Authors: 図子, 浩太佑, 吉田, 拓矢, 尾縣, 貢, 図子, あまね, 苅山, 靖, 大山, 卞 圭悟
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2022; 日本体育・スポーツ・健康学会
• Subjects: レッグプレス; 最大筋力; 爆発的な筋力; 種目特性
• ISSN: 0484-6710; 1881-7718
• DOI: 10.5432/jjpehss.21077

「I 緒言」多くのスポーツ競技には, 急激な加速や減速を伴う方向転換, スプリントやジャンプといった運動が内在している. これらの基本的な運動では, 短時間で大きな下肢伸展力を発揮する必要がある (Fu et al., 2017 ; 木村・桜井, 2010 ; Lam et al., 2016 ; 鈴木・阿江, 2010 ; Zatiorsky and Kraemer, 2006). よって, 下肢伸展力を爆発的に発揮する能力は, 多くのスポーツにおいて高いパフォーマンスを発揮するために重要である. この爆発的な力発揮能力は, 短時間に大きな力を発揮したときの力-時間曲線の上昇局面から力の立ち上がり率 (Rate of force development, 以下「RFD」と略す) として定量化することができる (Maffiuletti et al., 2016, pp.1108-1109 ; Rodoriguez-Rosell et al., 2018 ; Suchomel et al., 2016, pp.142).