食事調査と無作為化比較試験に基づく食育効果の評価

「1. はじめに」 近年, わが国におけるメタボリックシンドローム(健康・栄養情報研究会編, 2008)・糖尿病の著しい増加(厚生労働省, 2010)に対し, 2008年度に開始された医療制度改革では, これら生活習慣病対策の推進が重要課題となっている. 「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて, 医療保険者は40歳から74歳の被保険者・被扶養者を対象に, メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した生活習慣病予防のための特定健康診査(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)および特定保健指導(特定健康診査の結果によって健康の保持に努める必要のあるものに対する保健指導)が義務付けられ...

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Published in行動計量学 Vol. 38; no. 2; pp. 107 - 116
Main Authors 丹後, 俊郎, 山岡, 和枝, 渡辺, 満利子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本行動計量学会 2011
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ISSN0385-5481
1880-4705
DOI10.2333/jbhmk.38.107

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Summary:「1. はじめに」 近年, わが国におけるメタボリックシンドローム(健康・栄養情報研究会編, 2008)・糖尿病の著しい増加(厚生労働省, 2010)に対し, 2008年度に開始された医療制度改革では, これら生活習慣病対策の推進が重要課題となっている. 「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて, 医療保険者は40歳から74歳の被保険者・被扶養者を対象に, メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した生活習慣病予防のための特定健康診査(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)および特定保健指導(特定健康診査の結果によって健康の保持に努める必要のあるものに対する保健指導)が義務付けられた(厚生労働省健康局, 2007). 計画的な保健事業の展開と適切な評価などに取り組むこととなっており, 特定健康診査・特定保健指導との連携や基盤整備の強化が必要とされている. 保健指導の中でも栄養教育は基本的な取り組みであり, 適切な評価法や効果的な栄養教育法が希求されている.
ISSN:0385-5481
1880-4705
DOI:10.2333/jbhmk.38.107