サッカーゴールキーパーにおけるシュートに対する準備動作のバイオメカニクス的特徴
「I 緒言」サッカーの試合におけるゴールキーパー(以下「GK」と略す)の主な役割は, 相手のシュートを防ぐこと(以下「シュートストップ」と略す)である. GKは横幅7.32m, 高さ2.44mの大きさのゴールを守るために, 上方や左右に跳んでシュートを防ぐダイビング動作によって対応する場面がみられる. ダイビング動作に関する先行研究では, ボールに対して素早くに近づくことを目的として, 紐で吊るしたボールに対するダイビング動作を対象とした研究(浅井ほか, 1982;磯川ほか, 1985;松倉・浅井, 2013), シュートに対するダイビング動作を対象とした研究(沼津ほか, 2019)によって,...
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Published in | 体育学研究 Vol. 67; pp. 519 - 536 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
2022
日本体育・スポーツ・健康学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.21157 |
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Summary: | 「I 緒言」サッカーの試合におけるゴールキーパー(以下「GK」と略す)の主な役割は, 相手のシュートを防ぐこと(以下「シュートストップ」と略す)である. GKは横幅7.32m, 高さ2.44mの大きさのゴールを守るために, 上方や左右に跳んでシュートを防ぐダイビング動作によって対応する場面がみられる. ダイビング動作に関する先行研究では, ボールに対して素早くに近づくことを目的として, 紐で吊るしたボールに対するダイビング動作を対象とした研究(浅井ほか, 1982;磯川ほか, 1985;松倉・浅井, 2013), シュートに対するダイビング動作を対象とした研究(沼津ほか, 2019)によって, 身体重心速度の獲得と体幹や下肢の動作との関係性が報告されている. 試合中のGKは, 平嶋ほか(2018), 平嶋ほか(2014)が報告しているように, 1秒程度の時間の中で様々なコースに蹴られるシュートに対応しなければならない. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.21157 |