スプリント走の加速局面と中間疾走局面における骨盤挙動と地面反力および脚のスイング速度との関係

「I 緒言」陸上競技の短距離種目である100m走は, 主に加速局面, 中間疾走局面および減速局面の3局面に分類される. なかでも, 中間疾走局面の疾走速度は, 100m走のパフォーマンスを決定する主要な要因である. また, 加速局面は, 最大疾走速度に到達するまでに重要な局面を担うことから, 加速局面から中間疾走局面にかけて高い疾走速度を獲得することも100m走のパフォーマンス向上に繋がる一因となる. したがって, 100m走において高い疾走速度を獲得するための知見を得るためには, 加速局面あるいは中間疾走局面のような単一局面を分析対象とするのではなく, 両局面を加味して検討することが重要であ...

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Published in体育学研究 Vol. 67; pp. 793 - 808
Main Authors 太田, 和希, 吉田, 拓矢, 前村, 公彦, 小野, 響也, 谷川, 聡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2022
日本体育・スポーツ・健康学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.21096

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Summary:「I 緒言」陸上競技の短距離種目である100m走は, 主に加速局面, 中間疾走局面および減速局面の3局面に分類される. なかでも, 中間疾走局面の疾走速度は, 100m走のパフォーマンスを決定する主要な要因である. また, 加速局面は, 最大疾走速度に到達するまでに重要な局面を担うことから, 加速局面から中間疾走局面にかけて高い疾走速度を獲得することも100m走のパフォーマンス向上に繋がる一因となる. したがって, 100m走において高い疾走速度を獲得するための知見を得るためには, 加速局面あるいは中間疾走局面のような単一局面を分析対象とするのではなく, 両局面を加味して検討することが重要である. これまでのスプリント走の加速局面あるいは中間疾走局面に関する研究は, 動作様式および力発揮特性などの観点から検討されてきた.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.21096