Sacral alar-iliac screwを利用した腰仙固定の骨癒合の検討

【目的】Sacral alar-iliac screw(以下SAI)によって,腰仙椎の固定性と矯正保持能力は著しく向上した.今回,成人脊柱変形(以下ASD)に対して,SAIを使用して腰仙椎固定を行った症例における,骨癒合および術前後の脊柱骨盤アラインメントを調査し,その有用性と問題点を検討した.【対象と方法】2012年から2015年までに,SAI screwを用いて腰仙椎を含む脊椎矯正固定術を行い,6カ月以上経過したASD症例16例(男性3例,女性13例)を対象とした.骨癒合,脊柱骨盤パラメーター,合併症を調査した.【結果】SAIを用いた矯正固定術では,L5/S1間での骨癒合率は16例中15例...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 1; pp. 92 - 96
Main Authors 上原, 慎平, 嶋, 勇一郎, 渡邊, 哲也, 山下, 彰久, 白澤, 建藏, 矢野, 良平, 橋川, 和弘, 原田, 岳, 千住, 隆博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2017
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.66.92

Cover

More Information
Summary:【目的】Sacral alar-iliac screw(以下SAI)によって,腰仙椎の固定性と矯正保持能力は著しく向上した.今回,成人脊柱変形(以下ASD)に対して,SAIを使用して腰仙椎固定を行った症例における,骨癒合および術前後の脊柱骨盤アラインメントを調査し,その有用性と問題点を検討した.【対象と方法】2012年から2015年までに,SAI screwを用いて腰仙椎を含む脊椎矯正固定術を行い,6カ月以上経過したASD症例16例(男性3例,女性13例)を対象とした.骨癒合,脊柱骨盤パラメーター,合併症を調査した.【結果】SAIを用いた矯正固定術では,L5/S1間での骨癒合率は16例中15例(93.8%)に認め,最終観察時の脊柱骨盤アラインメントも保たれていた.【結論】SAIは,腰仙椎間の固定として非常に有用であった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.66.92