Os Peroneum 障害の治療経験

【はじめに】Os peroneumは長腓骨筋腱内に存在する過剰骨で,足部外側の疼痛の原因となることがある.今回,我々はOs peroneumと腓骨筋腱結節のインピンジメントにより発症したと思われる症例を経験したので報告する.【症例】64歳男性.以前より足関節の捻挫を繰り返していた.今回,特に誘引なく右足関節外側部痛が出現.前医にて長腓骨筋腱内の過剰骨を指摘され,当科紹介受診.画像検査にてOs peroneumと腓骨筋腱結節とのインピンジメントによる障害と,陳旧性足関節外側靭帯損傷の診断で,過剰骨摘出術と外側靭帯修復術を行い,術後良好な成績を示した.【考察】Os peroneumは骨折や骨壊死に...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 1; pp. 64 - 66
Main Authors 萩尾, 友宣, 山本, 卓明, 金澤, 和貴, 吉村, 一朗, 小林, 駿介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2018
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.67.64

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Summary:【はじめに】Os peroneumは長腓骨筋腱内に存在する過剰骨で,足部外側の疼痛の原因となることがある.今回,我々はOs peroneumと腓骨筋腱結節のインピンジメントにより発症したと思われる症例を経験したので報告する.【症例】64歳男性.以前より足関節の捻挫を繰り返していた.今回,特に誘引なく右足関節外側部痛が出現.前医にて長腓骨筋腱内の過剰骨を指摘され,当科紹介受診.画像検査にてOs peroneumと腓骨筋腱結節とのインピンジメントによる障害と,陳旧性足関節外側靭帯損傷の診断で,過剰骨摘出術と外側靭帯修復術を行い,術後良好な成績を示した.【考察】Os peroneumは骨折や骨壊死により疼痛が出現することが多い.しかし,大きなOs peroneumの場合は腓骨筋腱結節とのインピンジメントが疼痛の原因となることがある.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.67.64