アルビノラットにおけるRetinal Foldの間接照明による観察法

眼底検査において、倒像検眼鏡に非球面レンズを併用することは、鮮明かつ立体的な眼底像を得るために有用な方法であることが知られている1)。しかしアルビノ動物の網膜は半透明の組織であることから、この方法を用いて検査してもretinal foldを観察するのは容易ではない。今回、我々は倒像検眼鏡の照明径を小さくする事によりアルビノラットのretinal foldを容易に観察できたのでその方法について報告する。また、5週齢のCrl:CD(SD)ラット雌雄各813例について本方法を用いて検査を行った結果、retinal foldの出現率は雄7.4%、雌8.1%であった。...

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Published in比較眼科研究 Vol. 25; no. 1-2-3-4; pp. 13 - 17
Main Authors 小川, 竜也, 津田, 裕一, 小松, 真彦, 中良, 裕美, 岡崎, 修三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 比較眼科学会 24.11.2006
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ISSN0286-7486
2185-8446
DOI10.11254/jscvo.25.13

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Summary:眼底検査において、倒像検眼鏡に非球面レンズを併用することは、鮮明かつ立体的な眼底像を得るために有用な方法であることが知られている1)。しかしアルビノ動物の網膜は半透明の組織であることから、この方法を用いて検査してもretinal foldを観察するのは容易ではない。今回、我々は倒像検眼鏡の照明径を小さくする事によりアルビノラットのretinal foldを容易に観察できたのでその方法について報告する。また、5週齢のCrl:CD(SD)ラット雌雄各813例について本方法を用いて検査を行った結果、retinal foldの出現率は雄7.4%、雌8.1%であった。
ISSN:0286-7486
2185-8446
DOI:10.11254/jscvo.25.13