GTSステムの術後早期骨反応~CLSステムとの比較

(目的)GTSステムの術後早期の骨反応について評価することである.(方法)2013年7月から2016年4月までに行った人工股関節全置換術でGTS 29例,CLS 28例,計57例を評価した.X線学的評価として,術後6ヶ月,1年での単純X線写真正面像を用い,radiolucent line(RL),cortical hypertrophy(CH),及びEnghらの分類によるstress shielding(SS)の評価を行った.(結果)RLは術後1年で両群共に1例ずつ認めた.CHは術後1年でCLS群に1例,GTS群6例に認めた.SSは1度以上が,術後6ヶ月でCLS群1例,GTS群10例,術後1年...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 68; no. 1; pp. 28 - 30
Main Authors 塚本, 学, 酒井, 昭典, 川崎, 展, 佐羽内, 研, 森, 俊陽
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2019
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.68.28

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Summary:(目的)GTSステムの術後早期の骨反応について評価することである.(方法)2013年7月から2016年4月までに行った人工股関節全置換術でGTS 29例,CLS 28例,計57例を評価した.X線学的評価として,術後6ヶ月,1年での単純X線写真正面像を用い,radiolucent line(RL),cortical hypertrophy(CH),及びEnghらの分類によるstress shielding(SS)の評価を行った.(結果)RLは術後1年で両群共に1例ずつ認めた.CHは術後1年でCLS群に1例,GTS群6例に認めた.SSは1度以上が,術後6ヶ月でCLS群1例,GTS群10例,術後1年でCLS群7例,GTS群18例で有意にGTS群に多かった.3度以上のもの両群共に認めなかった.(結論)GTSステムは,CLSステムと比較し術後1年で既に骨反応を起こす傾向にあった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.68.28