モジュラーネックをもちいたTHAの短期成績

【はじめに】人工股関節置換術(以下THA)において,モジュラーネックをもちいた症例について短期成績を報告した.【対象】男性19例,女性23例,前側方アプローチ38例,後外側アプローチ4例.変股症34例,RA 2例,大腿骨頭壊死6例であった.【検討項目】臨床項目は,JOAスコア,可動域,術中術後合併症,画像項目は,Stemのアライメント,Gruen分類に基づくStem周囲の所見とした.【結果】JOA score,可動域は良好な結果を認め,脱臼などの合併症はなかった.画像項目でも明らかな異常は認めなかった.【考察】インプラントの設置が困難な症例では,モジュラーネックで術中に前後捻の選択ができればよ...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 60; no. 1; pp. 5 - 8
Main Authors 屋良, 貴宏, 富永, 俊克, 藤, 真太郎, 山本, 久司, 片岡, 秀雄, 黒川, 陽子, 笈川, 哲也, 松島, 年宏, 城戸, 研二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2011
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Summary:【はじめに】人工股関節置換術(以下THA)において,モジュラーネックをもちいた症例について短期成績を報告した.【対象】男性19例,女性23例,前側方アプローチ38例,後外側アプローチ4例.変股症34例,RA 2例,大腿骨頭壊死6例であった.【検討項目】臨床項目は,JOAスコア,可動域,術中術後合併症,画像項目は,Stemのアライメント,Gruen分類に基づくStem周囲の所見とした.【結果】JOA score,可動域は良好な結果を認め,脱臼などの合併症はなかった.画像項目でも明らかな異常は認めなかった.【考察】インプラントの設置が困難な症例では,モジュラーネックで術中に前後捻の選択ができればより脱臼率を軽減できる.よってモジュラーネックは症例を選んで使うことにより,前後捻,オフセットの調節が容易で,安定性を獲得することができる有用なオプションの1つである.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.60.5