聴力に異常のない聴覚過敏患者における内耳機能検査の特徴
聴力正常の聴覚過敏患者24名 (男性8名, 女性16名) に対してSISI検査, MCL・UCL検査, 自記オージオメトリー検査, Metz検査を行い, リクルートメント現象の陽性率を検討した。17名 (71%) が, 聴力が正常であるにもかかわらず何らかの内耳機能検査で陽性であった。それぞれの検査の陽性率はSISI検査で27%, MCL・UCL検査で38%, 自記オージオメトリー検査で38%, Metz検査で33%であった。片側のみの聴覚過敏は9名 (37.5%), 両側の聴覚過敏は15名 (62.5%) であった。片側聴覚過敏の場合, 症状と陽性を示した検査側は必ずしも一致しなかった。...
Saved in:
Published in | AUDIOLOGY JAPAN Vol. 52; no. 3; pp. 152 - 156 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本聴覚医学会
2009
日本聴覚医学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 聴力正常の聴覚過敏患者24名 (男性8名, 女性16名) に対してSISI検査, MCL・UCL検査, 自記オージオメトリー検査, Metz検査を行い, リクルートメント現象の陽性率を検討した。17名 (71%) が, 聴力が正常であるにもかかわらず何らかの内耳機能検査で陽性であった。それぞれの検査の陽性率はSISI検査で27%, MCL・UCL検査で38%, 自記オージオメトリー検査で38%, Metz検査で33%であった。片側のみの聴覚過敏は9名 (37.5%), 両側の聴覚過敏は15名 (62.5%) であった。片側聴覚過敏の場合, 症状と陽性を示した検査側は必ずしも一致しなかった。 |
---|---|
ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.52.152 |