運動器疾患との鑑別を要した神経疾患の検討:診断プロセス向上のために

【目的】運動器疾患との鑑別を要した神経疾患の特徴について検討すること【対象と方法】対象は2017年4月から2022年2月までの28例である.紹介元の診断名,神経疾患の診断名などについてカルテを用いて後ろ向きに調査した.【結果】男性20例女性8例,年齢の中央値は69歳(14-85)であった.他院もしくは院内からの紹介25例,救急車受診2例,腰椎椎間板ヘルニア術後で当科フォロー中1例ずつであった.腰部脊柱管狭窄症8例,頚椎症性脊髄症3例などの脊椎変性疾患と診断されていた.神経疾患名は,脳梗塞5例,パーキンソン病・脊髄梗塞 各3例,多系統脊髄萎縮症・HTLV-1関連脊髄症・サーファーズミエロパチー...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 72; no. 2; pp. 242 - 246
Main Author 井上, 三四郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2023
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.72.242

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Summary:【目的】運動器疾患との鑑別を要した神経疾患の特徴について検討すること【対象と方法】対象は2017年4月から2022年2月までの28例である.紹介元の診断名,神経疾患の診断名などについてカルテを用いて後ろ向きに調査した.【結果】男性20例女性8例,年齢の中央値は69歳(14-85)であった.他院もしくは院内からの紹介25例,救急車受診2例,腰椎椎間板ヘルニア術後で当科フォロー中1例ずつであった.腰部脊柱管狭窄症8例,頚椎症性脊髄症3例などの脊椎変性疾患と診断されていた.神経疾患名は,脳梗塞5例,パーキンソン病・脊髄梗塞 各3例,多系統脊髄萎縮症・HTLV-1関連脊髄症・サーファーズミエロパチー 各2例などであった.【考察】運動器疾患と神経疾患との鑑別は容易ではない.複数の目にさらすことを解決策の一つとして提案したい.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.72.242