第2, 3, 4, 5 CM関節脱臼骨折の1例
第2, 3, 4,5手根中手関節(以下CM関節)の脱臼骨折を経験したため報告する.症例は44歳男性,ごみ収集車に左手を巻き込まれ受傷した.同日,当院救急外来受診し,単純X線検査,CT画像検査から左第2, 3, 4, 5 CM関節脱臼骨折と診断した.受傷同日に全身麻酔下で非観血的整復固定術を行った.牽引しつつ掌側から中手骨基部を押しあげて整復,Kirschner鋼線(以下K-wire)で第2, 3, 4, 5 CM関節を経皮的鋼線刺入固定した.後療法はsafety positionで外固定を行い,術後4週間で抜釘を行った.術後6か月の時点で手関節掌屈40°,背屈70°の可動域制限があり,X線検査...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 71; no. 4; pp. 710 - 712 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2022
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.71.710 |
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Summary: | 第2, 3, 4,5手根中手関節(以下CM関節)の脱臼骨折を経験したため報告する.症例は44歳男性,ごみ収集車に左手を巻き込まれ受傷した.同日,当院救急外来受診し,単純X線検査,CT画像検査から左第2, 3, 4, 5 CM関節脱臼骨折と診断した.受傷同日に全身麻酔下で非観血的整復固定術を行った.牽引しつつ掌側から中手骨基部を押しあげて整復,Kirschner鋼線(以下K-wire)で第2, 3, 4, 5 CM関節を経皮的鋼線刺入固定した.後療法はsafety positionで外固定を行い,術後4週間で抜釘を行った.術後6か月の時点で手関節掌屈40°,背屈70°の可動域制限があり,X線検査,CT画像検査では第2, 3, 4 CM関節に関節症性変化を認めたが,特に愁訴もなくごみ収集業に復帰している. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.71.710 |