家族性アミロイドポリニューロパチーによる脛骨高原Charcot骨折に対し人工膝関節置換術を施行した1例
【目的】家族性アミロイドポリニューロパチー(以後FAP)による脛骨高原Charcot骨折に対しTKAを施行した1例を報告する.【症例】症例は44歳男性,既往にFAPがある.3ヶ月前より左膝の疼痛・腫脹を認め,10日前より症状が増悪したために近医を受診し,脛骨高原骨折を認め当科紹介となった.初診時,左膝関節に腫脹・膝蓋跳動・外側の圧痛を認め,FAPによる両側膝以遠の知覚異常を認めた.X線では脛骨外側顆に骨破壊像を認めた.FAPによる左脛骨高原Charcot骨折と診断しTKAを行った.術後6ヶ月の現在,良好な経過を得ている.【考察】脛骨高原Charcot骨折に対する観血的治療に関し渉猟しえた限りで...
Saved in:
Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 3; pp. 490 - 493 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2018
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.67.490 |
Cover
Summary: | 【目的】家族性アミロイドポリニューロパチー(以後FAP)による脛骨高原Charcot骨折に対しTKAを施行した1例を報告する.【症例】症例は44歳男性,既往にFAPがある.3ヶ月前より左膝の疼痛・腫脹を認め,10日前より症状が増悪したために近医を受診し,脛骨高原骨折を認め当科紹介となった.初診時,左膝関節に腫脹・膝蓋跳動・外側の圧痛を認め,FAPによる両側膝以遠の知覚異常を認めた.X線では脛骨外側顆に骨破壊像を認めた.FAPによる左脛骨高原Charcot骨折と診断しTKAを行った.術後6ヶ月の現在,良好な経過を得ている.【考察】脛骨高原Charcot骨折に対する観血的治療に関し渉猟しえた限りではTKAでの良好な経過を示した4報告があり,本症例もこれに準じて治療を行った.【結語】FAPによる脛骨高原Charcot骨折に対し人工膝関節置換術を施行し良好な短期成績を得た1例を経験した. |
---|---|
ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.67.490 |