肩甲骨関節窩前縁骨折に対する鏡視下骨接合術の治療成績

【はじめに】肩甲骨関節窩前縁骨折に対する鏡視下骨接合術の治療成績の報告は多くない.【目的】本研究の目的は,肩甲骨関節窩前縁骨折に対する鏡視下骨接合術の治療成績を明らかにすることである.【方法】対象は,2010年4月から2020年4月までの間に当院および福岡リハビリテーション病院で手術を行い,術後2年以上連続して経過観察可能であった肩甲骨関節窩前縁骨折24例24肩(手術時平均年齢:45.8歳,男:女=16:8,関節窩に占める骨片サイズ:34.4%)とした.関節可動域,臨床スコア(JOA Score,:JSS-SIS score)および骨癒合率を後ろ向きに調査した.【結果】術後2年時の挙上,外転,...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 72; no. 3; pp. 505 - 508
Main Authors 松永, 慶, 伊﨑, 輝昌, 齋藤, 文寿, 三宅, 智, 小林, 駿介, 柴田, 光史, 山本, 卓明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2023
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.72.505

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Summary:【はじめに】肩甲骨関節窩前縁骨折に対する鏡視下骨接合術の治療成績の報告は多くない.【目的】本研究の目的は,肩甲骨関節窩前縁骨折に対する鏡視下骨接合術の治療成績を明らかにすることである.【方法】対象は,2010年4月から2020年4月までの間に当院および福岡リハビリテーション病院で手術を行い,術後2年以上連続して経過観察可能であった肩甲骨関節窩前縁骨折24例24肩(手術時平均年齢:45.8歳,男:女=16:8,関節窩に占める骨片サイズ:34.4%)とした.関節可動域,臨床スコア(JOA Score,:JSS-SIS score)および骨癒合率を後ろ向きに調査した.【結果】術後2年時の挙上,外転,外旋はそれぞれ163.3°,163.3°,63.1°,JOA Scoreは98.1点,JSS-SIS scoreは95.5点であった.術後の関節不安定性はなかった.CT検査では全例骨癒合していた.【まとめ】肩甲骨関節窩前縁骨折に対する鏡視下骨接合術の治療成績は良好であった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.72.505