原因不明の浅大腿動脈仮性動脈瘤破裂の1例

症例は48歳男性,来院1週間前に転倒し右大腿部痛が出現.徐々に右大腿部痛が増強し,我慢ができなくなったため救急搬送された.著明な疼痛及び腫脹のため大腿部コンパートメント症候群との鑑別を要したが,精査の結果,浅大腿動脈瘤破裂による大腿部痛であり,放射線科医師によりコイル塞栓術を施行し疼痛及び腫脹は改善した.コイル塞栓後の大腿部内側筋間内圧は40-60 mmHg(左20 mmHg)と高値であったが,疼痛及び腫脹は改善しており経過観察により徐々に症状は消退した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 4; pp. 706 - 708
Main Authors 谷口, 良太, 有馬, 準一, 高野, 祐護, 荒武, 佑至, 福徳, 款章, 田中, 孝幸, 柳澤, 義和, 副島, 悠, 土井, 俊郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2018
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.67.706

Cover

More Information
Summary:症例は48歳男性,来院1週間前に転倒し右大腿部痛が出現.徐々に右大腿部痛が増強し,我慢ができなくなったため救急搬送された.著明な疼痛及び腫脹のため大腿部コンパートメント症候群との鑑別を要したが,精査の結果,浅大腿動脈瘤破裂による大腿部痛であり,放射線科医師によりコイル塞栓術を施行し疼痛及び腫脹は改善した.コイル塞栓後の大腿部内側筋間内圧は40-60 mmHg(左20 mmHg)と高値であったが,疼痛及び腫脹は改善しており経過観察により徐々に症状は消退した.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.67.706