人間ドックにおけるがん登録 -2012年度の成績

「はじめに」我が国における死因第一位は "がん" であり, 罹患・死亡ともに増加している. がん対策は, 一次予防, 早期発見・早期治療, 予後の改善であり, 国策としても様々ながん対策が実施されている. 人間ドックにおいても, 長い間, 早期発見・早期治療を目的とした "がん検診" が行われてきたが, 各施設が独自に検査項目を設定しており, 検診精度に関しても施設間格差が大きいのが現状である. そこで, 人間ドックにおけるがん検診の実態を把握し, 効率的かつ効果的ながん検診の方法を検討するとともに, がん検診としての評価を行うために, 2009年度から...

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Published in人間ドック Vol. 32; no. 1; pp. 68 - 84
Main Authors 祖父江, 友孝, 松木, 隆央, 杉森, 裕樹, 田中, 幸子, 学術委員会, がん登録小委員会, 三原, 修一, 伊藤, 千賀子, 笹森, 斉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 2017
日本人間ドック学会
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ISSN1880-1021
2186-5027
DOI10.11320/ningendock.32.68

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Summary:「はじめに」我が国における死因第一位は "がん" であり, 罹患・死亡ともに増加している. がん対策は, 一次予防, 早期発見・早期治療, 予後の改善であり, 国策としても様々ながん対策が実施されている. 人間ドックにおいても, 長い間, 早期発見・早期治療を目的とした "がん検診" が行われてきたが, 各施設が独自に検査項目を設定しており, 検診精度に関しても施設間格差が大きいのが現状である. そこで, 人間ドックにおけるがん検診の実態を把握し, 効率的かつ効果的ながん検診の方法を検討するとともに, がん検診としての評価を行うために, 2009年度からがん登録を開始した. 今回, 2012年度の成績を報告する. 「対象・方法」対象は, 2012年度 (2012年1月~12月, または2012年4月~2013年3月) の人間ドック受診者から発見されたがん (悪性疾患) 症例である. 方法は, 以下のとおりである.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock.32.68