両側同時発症した高血圧性脳内出血に対し両側神経内視鏡下血腫除去術を施行した1 例
症例は58 歳,男性.突然の意識障害のため救急搬送された.来院時には深昏睡状態で除脳硬直様肢位を認めた.頭部CT で右被殻に約36 ml,左被殻に約40 ml の脳内出血を認めた.意識障害が強く血腫も大きいため,両側同時に緊急神経内視鏡下血腫除去術を施行した.手術時間は1 時間44 分であった.従来の手術法である開頭血腫除去術では,両側同時に施行するために体位変換等が必要であり,長時間の手術が予想される.その点,神経内視鏡下血腫除去術は短時間で両側同時に手術を行えるため,有用かつ低侵襲な治療法であると考えられた....
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Published in | 脳卒中 Vol. 38; no. 5; pp. 336 - 339 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中学会
2016
日本脳卒中学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0912-0726 1883-1923 |
DOI | 10.3995/jstroke.10460 |
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Summary: | 症例は58 歳,男性.突然の意識障害のため救急搬送された.来院時には深昏睡状態で除脳硬直様肢位を認めた.頭部CT で右被殻に約36 ml,左被殻に約40 ml の脳内出血を認めた.意識障害が強く血腫も大きいため,両側同時に緊急神経内視鏡下血腫除去術を施行した.手術時間は1 時間44 分であった.従来の手術法である開頭血腫除去術では,両側同時に施行するために体位変換等が必要であり,長時間の手術が予想される.その点,神経内視鏡下血腫除去術は短時間で両側同時に手術を行えるため,有用かつ低侵襲な治療法であると考えられた. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.10460 |