感性形容詞を用いた自動作曲システム

「1. はじめに」パソコンは我々の生活に実に身近なものになった. 仕事においても娯楽においても, 不可欠なものであるといっても過言ではない. 90年代後半からのパソコンの普及とともにインターネット利用率も増加し[1], 生活の利便性も格段に上がった. 情報技術の発展のみならず, 様々な技術革新により, 暮らしや物流など物質的に大変豊かになったといえる. しかし, これからは生活の便利さといった物質的豊かさ(社会生活における豊かさ)ではなく, 精神的豊かさ(人間生活としての豊かさ)を重要視していく必要があると考えられており, エンタテインメントの必要性を問いたい. 本論文は, 数多くあるエンタテ...

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Published in感性工学研究論文集:感性工学 Vol. 8; no. 1; pp. 119 - 127
Main Authors 東海林, 瑞江, 椎塚, 久雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本感性工学会 2008
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ISSN1882-8930
1884-5258
DOI10.5057/jjske.8.119

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Summary:「1. はじめに」パソコンは我々の生活に実に身近なものになった. 仕事においても娯楽においても, 不可欠なものであるといっても過言ではない. 90年代後半からのパソコンの普及とともにインターネット利用率も増加し[1], 生活の利便性も格段に上がった. 情報技術の発展のみならず, 様々な技術革新により, 暮らしや物流など物質的に大変豊かになったといえる. しかし, これからは生活の便利さといった物質的豊かさ(社会生活における豊かさ)ではなく, 精神的豊かさ(人間生活としての豊かさ)を重要視していく必要があると考えられており, エンタテインメントの必要性を問いたい. 本論文は, 数多くあるエンタテインメントの中から我々の生活に深く浸透している音楽に着目した. 音楽初心者やパソコン初心者に対して, 音楽に関する初期障壁を感じることなく, 作曲活動に取り組むことができるシステムの提案・構築を行う. 自己の内面の充実や自己表現といった精神的側面を反映させる要素と, 楽器演奏や作曲作業の障壁をなくし, 作りたい音楽イメージを叶えるための要素を含んだ, 感性形容詞を媒体とした作曲システムを提案する.
ISSN:1882-8930
1884-5258
DOI:10.5057/jjske.8.119