病院および薬局実務実習における学生および指導薬剤師による評価

• Published in: 医療薬学 Vol. 32; no. 10; pp. 997 - 1008
• Main Authors: 寺町, ひとみ, 高島, 英滋, 窪田, 傑文, 土屋, 照雄
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人日本医療薬学会 2006; 日本医療薬学会
• ISSN: 1346-342X; 1882-1499
• DOI: 10.5649/jjphcs.32.997

「緒言」1992年の医療法改定により薬剤師が医師, 看護師ともに医療の担い手として位置づけられ, 薬剤師業務の多様化や高度薬物治療に対応できる薬剤師が求められている. このような薬剤師を育成していくために, 2002年「薬学教育モデル, コアカリキュラム, 薬学教育実習, 卒後実習カリキュラム」が提示され, さらに2003年「実務実習モデル, コアカリキュラム」が提示されたことにより, 社会のニーズに対応し, ヒューマニズム, 倫理性, 病態の理解, 合理的な薬物治療, リスクマネージメントなどに優れた薬剤師を養成できるような薬学教育の具体的な方向性が示された1, 2). このモデル, コアカリキュラムを中心として, 平成18年4月より薬学6年制が開始されることとなった. しかし, モデル, コアカリキュラムを遂行する上で, 大学による教育のカリキュラムの整備, 実務実習の現場である病院, 薬局の指導薬剤師の育成や学生に対する評価について残された課題が多いのが現状である.