脳卒中診療における救急医と脳神経外科医の連携

要旨:脳卒中患者の予後改善のためには,施設や人員を有効に使用して迅速に質の高い脳卒中診療をいつでも提供する体制が必要である.また思い通りに診療を行える体制は医師のモチベーションの維持の上でも重要である.私たちは2 施設を兼任しながら脳卒中診療を行っているが,救急医と連携し,2 つの科,施設の間で患者や情報をフレキシブルにやり取りすることで時間のロスやマンパワーの不足に対応している.私たちの施設でのシステムを報告し,実際の治療症例を提示して検討する.また,救急医へのインタビュー調査を行って,救急医から見た脳神経外科医の評価,求められているもの,について考察した....

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Published in脳卒中 Vol. 38; no. 6; pp. 423 - 428
Main Authors 中山, 伸一, 原, 淑恵, 山下, 晴央, 松山, 重成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中学会 2016
日本脳卒中学会
Subjects
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ISSN0912-0726
1883-1923
DOI10.3995/jstroke.10399

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Summary:要旨:脳卒中患者の予後改善のためには,施設や人員を有効に使用して迅速に質の高い脳卒中診療をいつでも提供する体制が必要である.また思い通りに診療を行える体制は医師のモチベーションの維持の上でも重要である.私たちは2 施設を兼任しながら脳卒中診療を行っているが,救急医と連携し,2 つの科,施設の間で患者や情報をフレキシブルにやり取りすることで時間のロスやマンパワーの不足に対応している.私たちの施設でのシステムを報告し,実際の治療症例を提示して検討する.また,救急医へのインタビュー調査を行って,救急医から見た脳神経外科医の評価,求められているもの,について考察した.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.10399