乗法誤差モデルを用いた最尤非対称MDSによる文字色と背景色の組み合わせに対する視認性データの分析
「1. 問題」文字と背景の配色は, その視認性を確保する上で重要な要素である. 視認性を確保する基準の一つとして, World Wide Web Consortium (2000) は, 文字色と背景色の明度差が125以上あることを提案している. ここで, 明度は次のように定義される : Yi=299Ri+587Gi+114Bi / 1000 . (1) ここでRi, Gi, Biはそれぞれ, 色iのRGB表色系における赤, 緑, 青の値である. この式は, RGB表色系からYUV表色系の輝度信号 (Y) を求める変換式である. ここでYUV表色系は, 色をこの輝度信号と二つの色差信号 (Uと...
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Published in | 行動計量学 Vol. 44; no. 2; pp. 209 - 219 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本行動計量学会
2017
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Subjects | |
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ISSN | 0385-5481 1880-4705 |
DOI | 10.2333/jbhmk.44.209 |
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Summary: | 「1. 問題」文字と背景の配色は, その視認性を確保する上で重要な要素である. 視認性を確保する基準の一つとして, World Wide Web Consortium (2000) は, 文字色と背景色の明度差が125以上あることを提案している. ここで, 明度は次のように定義される : Yi=299Ri+587Gi+114Bi / 1000 . (1) ここでRi, Gi, Biはそれぞれ, 色iのRGB表色系における赤, 緑, 青の値である. この式は, RGB表色系からYUV表色系の輝度信号 (Y) を求める変換式である. ここでYUV表色系は, 色をこの輝度信号と二つの色差信号 (UとV) で表現するもので, 映像データの保存や伝送に広く用いられている. 文字色と背景色の組み合わせに対する視認性を測定し分析した先行研究では, 様々なアプローチが行われてきた (例えば, 鎧沢・井上, 1983 ; 吉田・長谷川・安田・福田・長田, 1986 ; 槙・田中・留目, 2005 ; 佐部利, 2008). |
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ISSN: | 0385-5481 1880-4705 |
DOI: | 10.2333/jbhmk.44.209 |