筋電図検査における検査技師の役割は何か (医師の立場から)

筋電図検査は患者個別に最適化を要し, その最適化には検査特性や神経筋疾患の病態に関する専門的知識が求められる。筋電図検査が神経筋疾患の診療に有効であるためには, 少なくとも専門知識を持った監督者が検査実施現場に配置される必要がある。その監督業務を担うための技能取得が, 今後ますます検査技師に求められていく可能性がある。厚生労働省はタスク・シフティング等医療勤務環境改善推進事業において, 検査業務を医師から技師に移していく方針を掲げているためである。本稿では, 筋電図検査における検査技師の役割は何かという問いに対して本学会内での議論を活発化させることを目的として, 筋電図検査実施体制について当院...

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Published inJapanese Journal of Clinical Neurophysiology Vol. 49; no. 2; pp. 85 - 88
Main Authors 高松, 直子, 和泉, 唯信, 大崎, 裕亮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床神経生理学会 01.04.2021
Japanese Society of Clinical Neurophysiology
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ISSN1345-7101
2188-031X
DOI10.11422/jscn.49.85

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Summary:筋電図検査は患者個別に最適化を要し, その最適化には検査特性や神経筋疾患の病態に関する専門的知識が求められる。筋電図検査が神経筋疾患の診療に有効であるためには, 少なくとも専門知識を持った監督者が検査実施現場に配置される必要がある。その監督業務を担うための技能取得が, 今後ますます検査技師に求められていく可能性がある。厚生労働省はタスク・シフティング等医療勤務環境改善推進事業において, 検査業務を医師から技師に移していく方針を掲げているためである。本稿では, 筋電図検査における検査技師の役割は何かという問いに対して本学会内での議論を活発化させることを目的として, 筋電図検査実施体制について当院での体制を例示し, 現状とタスク・シフトが求められている時流を踏まえた理想像について述べる。
ISSN:1345-7101
2188-031X
DOI:10.11422/jscn.49.85