1-1.はりきゅう手技の効果とその機序を自律神経機能から見る
鍼灸, あん摩マッサージ指圧(以下 手技療法)の科学化において神経(特に自律神経)-内分泌-免疫系のホメオスターシスの三角の関係を明らかにすることは重要である. 私達は白血球が自律神経によって調節されていることを明らかにしてきた. また, 鍼が副交感神経刺激を誘発し, 心拍数を減少させることも明らかにした. 鍼灸の効果について著者らの最近の研究を紹介する. 「I 鍼通電刺激の効果」「1. 鍼通電刺激による通電時間の差異について」鍼通電刺激による筋血液量と皮膚血流反応が鍼通電刺激時間により異なるか否かを検討した. 3つの刺激時間(5分, 10分, 15分間)すべてにおいて筋血液量が増加した. 皮...
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Published in | The Journal of The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine Vol. 78; no. 1; pp. 26 - 27 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
2014
日本温泉気候物理医学会 The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine |
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ISSN | 0029-0343 1884-3697 |
DOI | 10.11390/onki.78.26 |
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Summary: | 鍼灸, あん摩マッサージ指圧(以下 手技療法)の科学化において神経(特に自律神経)-内分泌-免疫系のホメオスターシスの三角の関係を明らかにすることは重要である. 私達は白血球が自律神経によって調節されていることを明らかにしてきた. また, 鍼が副交感神経刺激を誘発し, 心拍数を減少させることも明らかにした. 鍼灸の効果について著者らの最近の研究を紹介する. 「I 鍼通電刺激の効果」「1. 鍼通電刺激による通電時間の差異について」鍼通電刺激による筋血液量と皮膚血流反応が鍼通電刺激時間により異なるか否かを検討した. 3つの刺激時間(5分, 10分, 15分間)すべてにおいて筋血液量が増加した. 皮膚血流は10分, 15分間鍼通電刺激において皮膚血流量が増加した. |
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ISSN: | 0029-0343 1884-3697 |
DOI: | 10.11390/onki.78.26 |