VR機器を用いた訓練後に立体視の向上がみられた不同視弱視の1例

【緒言】Virtual Reality(VR)機器を用いて視能訓練を行った不同視弱視症例の3年経過を報告する。【症例】6歳の女児。不同視弱視と診断され眼鏡装用と遮閉訓練を行い視力は向上したが、9歳の時点で立体視は100″であった。VRを用いた立体視訓練を行ったところ立体視は40″へ向上を示した。3年が経過した時点で60″を維持している。【結論】VRを用いた立体視訓練は、遮閉訓練で治療が停滞した弱視の立体視向上の一助となりえるが、身体への影響が考えられるため使用環境や年齢に注意が必要である。...

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Published in日本視能訓練士協会誌 Vol. 52; pp. 191 - 198
Main Authors 橋本, 諭, 鈴木, 聡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本視能訓練士協会 2022
日本視能訓練士協会
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Summary:【緒言】Virtual Reality(VR)機器を用いて視能訓練を行った不同視弱視症例の3年経過を報告する。【症例】6歳の女児。不同視弱視と診断され眼鏡装用と遮閉訓練を行い視力は向上したが、9歳の時点で立体視は100″であった。VRを用いた立体視訓練を行ったところ立体視は40″へ向上を示した。3年が経過した時点で60″を維持している。【結論】VRを用いた立体視訓練は、遮閉訓練で治療が停滞した弱視の立体視向上の一助となりえるが、身体への影響が考えられるため使用環境や年齢に注意が必要である。
ISSN:0387-5172
1883-9215
DOI:10.4263/jorthoptic.52F201