婦人科腹腔鏡下手術におけるレーザーの応用

婦人科領域の手術中70-80%は腹腔鏡下手術は腹腔鏡下手術で実施されている。KTPレーザーは開腹を回避し患者への侵襲を少なくminimally invasive surgeryにおいても有用性が大で, 子宮内膜症, 子宮筋腫, 卵巣嚢腫, 子宮外妊娠, 多嚢腫性卵巣など多くの婦人科疾患へ適応される。特にレーザーの応用は癒着剥離等が多い子宮内膜症治療においては腹膜病変の燒灼, チョコレート嚢腫の核出術, 根治術の子宮全摘術ともに応用され, 開腹手術と比較して単に開腹を回避するだけでなく出血量を減少させる等の点からも良好な成績を挙げている。卵巣嚢腫核出術や子宮筋腫核出術などの保存手術でも有用性が認...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 17; no. 4; pp. 13 - 19
Main Author 堤, 治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 1996
日本レーザー医学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm1980.17.4_13

Cover

More Information
Summary:婦人科領域の手術中70-80%は腹腔鏡下手術は腹腔鏡下手術で実施されている。KTPレーザーは開腹を回避し患者への侵襲を少なくminimally invasive surgeryにおいても有用性が大で, 子宮内膜症, 子宮筋腫, 卵巣嚢腫, 子宮外妊娠, 多嚢腫性卵巣など多くの婦人科疾患へ適応される。特にレーザーの応用は癒着剥離等が多い子宮内膜症治療においては腹膜病変の燒灼, チョコレート嚢腫の核出術, 根治術の子宮全摘術ともに応用され, 開腹手術と比較して単に開腹を回避するだけでなく出血量を減少させる等の点からも良好な成績を挙げている。卵巣嚢腫核出術や子宮筋腫核出術などの保存手術でも有用性が認められる。したがって今後さらにレーザーを用いた腹腔鏡下手術がその役割を高めていくと考えられる。
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.17.4_13